理学部と教育学部の数学科の違いを知らずに入学すると後悔する
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みなさんこんにちは、jonioです。
理学部と教育学部に数学科があってどう違うのかってネットで調べてもよく分からないですよね。
私は受験生の時に調べたのですがよく分かりませんでした。
だから何となく「教育学部の数学科は数学の教員になる為かな?」と思っていた程度です。
大学に入って教育学部の友達や指導教官から理学部と教育学部で学ぶ内容を聞いたのと大学院で教育大学に進学したので違いがはっきり分かりましたが学ぶ内容が全く違います。
どちらの学部でも教員になれますがそのための労力が全く違います。
ですので理学部と教育学部での数学科の違いを説明します。
これを知らないで大学に入ると本来やりたかった事ができずにとんでもないことになるかもしれません。
また学生の雰囲気も全く違い自分にとって合う合わないがあるはずです。
理学部と教育学部の数学科で学べる内容の違いを知りたい人は見て欲しいです。
それでは説明します。
教員になるための授業のやり方を学ぶなら教育学部
私は理学部の数学科でした。
私の指導教官が言ってたのですが教育学部は学生が教員になった時の授業のやり方を学ぶ所だそうです。
教育学部に友達がいましたがやたら実習で忙しそうにしていたので授業の練習をしていたのかもしれません。
小学校の先生になった友達は「教員になってからも勉強会で出張があるから日曜日に休みがない時がある」と言ってました。
音楽の先生になろうとしていた先輩は夜中にピアノの練習をしていました。
またレポート(宿題みたいな物)の提出が多かったはずです。
取らないといけない授業を受ければ教員免許が取れる
大学は授業毎に単位というポイントがあるのですがそれを集めないといけなく卒業する為の単位が決まっています。
取らないといけない授業を取っていけば自動的に卒業単位を取れて教員採用試験を受けれる状態になります。
でも教員にならない人も結構いました。
YouTubeで教員にならなかった人が理由の解説をしています。
家庭科とかの副教科だと学校に1人とか少なく空きができないと正規の教員になれない為何かのバイトをしないと生活ができないので教員になるのを止めたというのを見た事があります。
大学の数学の授業はおまけみたいな感じ
教育学部の数学科だと理系の数学の授業もありますがおまけみたいな感じだと教育学部の友達から聞いています。
教員にするのが目的なので大学の数学には力を入れません。
というより大学の数学に力を入れる時間がないのだと思います。
大学の先生達もそんな感じです、これは大学院に入って学部生の授業を見てはっきり分かりました。
先生は「生徒達が大学の数学の内容を忘れても構わない」みたいに言ってたし生徒が授業をちゃんと聞いてなくても「ご自由に」という感じでした。
だから大学の数学を勉強したい人は絶対に教育学部に行ってはいけません。
「教育学部に入って大学の数学も勉強するんだ」と思わない方がいいですよ。
時間的に不可能なので。
教育学部の人たちはパリピの印象が強い
教育学部はみんなで何かをする機会が多いみたいで学生が仲が良さそうな印象で楽しそうでした。
ただ私の印象は「パリピ」の集まりで「毎週飲み会ばかりやって何が楽しいんだろう」という感じでした。
これは人それぞれ感じ方が違うと思います。
教員になっても中身が変わらない
教育学部を卒業して教員になった友達に最近久しぶりに会いました。
もう30歳なのに「大学では遊ばないと〜」と笑いながら言ってて学校の授業以外は遊びまくっている印象でした。
学校の授業に慣れきって作業になっているのでしょう。
私はずっと修行と思う人間なので「二度と会いたくない」と思いました。
バイトはあまりできない
バイトに関してはあまりできないしほとんどしていない人もいました。
授業やレポートが忙しいし教育実習があるとその期間は忙しすぎてバイトができないので居酒屋とかをしている人が多かったです。
個人的に思うこと
真剣に教員になりたいと思う人はぜひなってください。
なんとなく教育学部に行こうかな〜と思っている人は絶対にやめた方がいいです。
出会いが多いから行こうかなみたいに考えるアホもいるはずですが大学はよくても卒業後に地獄の人生が待っているかもしれません。
理由は少子化で今は学校がなくなるのはそんなにないかもしれないですが現在18歳位のあなたが40歳を過ぎた時には相当な数の学校がなくなっているはずです。
「じゃあ仕事がなくなったら他の仕事をすればいいや」と思うかもしれないですが恐らく40歳を過ぎて職を失った時に他の仕事をする気にならないです。
私の働いている予備校の講師で私以外で動いている人はいなくて仕事が減ってでもしがみついています。
全く生活ができない収入になったらどうするのでしょう?
こうなって欲しくないです、安易な気持ちで学校や塾などの授業関係の仕事はしない方がいいです。
大学の数学を学びたいなら理学部
理学部は教育学部と違って大学の数学をひたすら勉強できます。
大学受験の数学のイメージで入ると失敗します、ひたすら定理の証明をするので。
私が数学科に入って授業を受けた時「全然受験数学と違う、授業を受けて意味あるの?」と思いました。
ある分野は↓みたいなのばかり扱いますがこれをε-δ論法と言います。
研究室に配属されるとこういう勉強になる
4回生になると専門書にある定理をひたすら証明するのですが1つの証明に40時間とかかかり病みそうになりました。
遊んでばかりいた友達は定理の内容を全く理解してなく指導教官の先生からいつも叱られていました。
だから数学を勉強する気がない人が理学部数学科に入ると地獄です。
教員になるための授業のやり方は自分で考えないといけない
教育学部と違って授業のやり方は一切学べないので自分で授業のやり方を考えないといけません。
だから塾でバイトをして授業のやり方を自分で考えないと教員になった時に授業が酷くて生徒が話を聞かなくなるかもしれません。
予備校講師になって現役生の生徒が「うちの高校の若い先生の授業を誰も聞かないから授業が学級崩壊状態になって先生が泣いてました」と言ってました。
悲惨ですよね。
教員になるなら卒業に必要な単位の他に教員免許を取るための単位も取らないといけないから超大変
教員免許を取るために単位を取らないといけないのですが教育学部は卒業するための単位に含まれますが理学部は含まれません。
だから理学部の授業に加えて授業を受けないといけなくなるので労力が凄く増えて忙しくなり過ぎます。
私は一時期学校の教員になりたいと思った時があったので授業を受けたのですが忙し過ぎて諦めました。
自分の指導教官が言ってましたが大学生活が忙しくなり過ぎるので理学部は教員になるのを諦める人が多いと言ってました。
忙しすぎるというより私には地獄に感じました。
だから理学部で教員になりたい人はよっぽど覚悟がないと大学在学中に挫折します。
最初から教員になりたいなら教育学部が絶対にいい
教員採用試験の合格率は教育学部が圧倒的に上です。
私と同じ学科の人はほとんど落ちています。
そして大学院に進学して教員採用試験を受け続けて落ちて就職のパターンが多かったです。
結果的に理学部の数学科を卒業してから教員になった人の方がいい教員になる
ですが理学部の数学科に行って教員になろうとする時にメリットもあります。
ただ高校の数学は大学の数学が背景にあるので「数列ってこういう所から来ているよ」「集合ってこういうものなんだよ」「関数ってこういうものだよ」みたいに話すことができます。
教育学部卒業の人はそういうのをほぼ知らないから言えません。
だから勉強をやる気がある生徒からの受けが断然いいです。
ただ受けがいいのは高校生だけだしやる気がある生徒はほんの一部なので微妙な感じもしますが。
理学部数学科の方がパリピは少ない
理学部はパリピな印象がそんなにないですがそれぞれで黙々と勉強している印象です。
私は同じ考え方の友達と2人でいつも勉強していました。
バイトはしっかりできて私は国立大学だったのですが奨学金とバイトのお金があったので親からほとんど貰ってないです。
まとめ
教育学部では授業のやり方を学べるから良さそうに見えます。
でも授業のやり方は「人から習わず自分で試行錯誤して考えた方がいい先生になるのでは?」と思っています。
私は授業のやり方を誰からも教えてもらってないので100%オリジナルです。
自分で試行錯誤して授業のやり方を考えた方が生徒のことを考えることができるいい教員になる気がします。
大学に入ってだらける人がほとんどですがそうなると大学を卒業してからの人生が無駄になる可能性があります。