大学受験の予備校講師を辞めて本当によかったと思う

大学受験の予備校講師を辞めて本当によかったと思う

2864 回閲覧されました

みなさんこんにちは、元予備校講師です。

私は予備校講師を2021年から副業にして2022年に辞めたのですが予備校講師という仕事について色々と気がついた事があります。

そのことについて今回は解説しますが私なりに思うことをそのまま書くので暴力的な内容になっているかもしれませんのでご了承ください。

 

もはや生徒から感謝される仕事ではない

現在ほとんどの予備校講師が生き残るために残された仕事は私立医学部受験の講師です。

他の学部の予備校講師の仕事は5%位しかないです、断言できます。

嘘だと思うなら求人サイトを見れば本当にないのが分かります。

私立医学部受験の予備校って変な生徒が本当に多いです。

「親にどんな教育を受けたんだろう?」と思う位変な人が多いです。(まともな生徒も多少います)

私立医学部受験の予備校の授業は個別が多いのですが生徒がこんな状況なので訳が分からない理由で講師の交代があります。

講師が交代になると授業がなくなるから当然給料が下がります。

ちゃんとした理由があるなら理解できるけど理不尽で何となく講師が交代になります。

 

生徒のお守りになる場合が多い

生徒が予備校を辞めると予備校は授業料という名の収入がなくなるので生徒を何とか予備校を辞めさせたくないと考えます。

だから講師は生徒が辞めない様に発言に異常に気を付けないといけません。

一般的に間違ってない事を言ったとしても生徒は一般常識がない場合が多いから変に悪い意味に解釈して怒って講師を交代をしたり予備校を辞めようとします。

こんな生徒は成績が異常に悪い人に多いです。

講師や予備校の事務は生徒が受からないと分かった上で収入を得るために生徒のご機嫌取りをして生徒が1年間予備校を辞めないで収入を得ようとします。

予備校講師は元々生徒を希望の大学に受からせて「先生ありがとうございます」みたいに感謝される仕事だったはずです。

でも今は生徒のご機嫌を取って1年間授業を受けさせて収入を得る仕事になっています。

私からすれば全くやりがいのない面倒臭いご機嫌取りをしないといけないクソ仕事だと思っています。

「生徒さん」じゃなくて「生徒様」なんです。

これに気がついている予備校講師は多くいるはずですがまともな人間なら他の仕事に逃げるはずです。(私も逃げた人間の1人です)

50代なら今更他の仕事をする気にならないのはしょうがないとして30代でも逃げようとしない人が多くいるのが不思議です。

予備校講師は既に超氷河時代なのに。

 

ほとんどの講師は今後給料が20代のサラリーマンよりずっと下になる

医学部受験予備校しか働く所がないのは解説しましたが予備校は生き残るために必死になっています。

私が以前働いていた私立医学部受験の予備校は2年で潰れましたが潰れる手前の授業料は酷くて普通は1回2万円位取るのに8千円でした。

私立医学部受験の予備校としては破格の金額だったのですが8千円に変えてから生徒は1人も入ってこなかったです。

一人も入ってこないって異常ですよね、、

地方なら分かりますがその予備校があった地域は都市部の人が集まる場所です。

予備校は今後生徒減少の煽りも受けて授業料を安くして生徒を何とか集めて予備校を存続させようとするはずです。

授業料が多少高くてもその予備校しかできない事をして実績を出せばいいだけの話なのですがそれができないのが予備校なんです。

授業料が安くなるということは講師の給料も当然下がります。

 

講師の時給

昔ならありえなかったらしいのですが経験値がある講師で時給3000円でも授業をする人がいます。

これで毎日授業がパンパンに入っているなら生活できますがそんな講師はほとんどいません。

ある時ベテランの先生から聞いてはっとしたのですが月収40万いけばいい方みたいです。

この月収は誰でもできるような凄く簡単な職種は除いて30代の人に簡単に抜かれる気がします。

予備校講師って東進とかの大きな予備校のイメージで華やか印象だと思いますがめちゃくちゃ高い給料をもらっている人って全講師の1%位です。

 

講師の月給はこれだけ貰えたらいい方

ほんの一部の大手の講師を除いて一般的に40万を超えていたら相当いい方だと思います。

掛け持ちで働いても1つの所ではポツポツの授業しかないから寄せ集めてやっと40万とかです。

個別授業の予備校が多いですが生徒が休んだら授業がなくて給料がないからめっちゃ変動的でフリーランスみたいな働き方になります。

他の仕事に転職して分かったのですが予備校講師はリスクが高すぎる仕事なので大人は絶対にしてはいけない仕事だと思いました。

 

後10年後位の時給

既に定員割れしている国立大学の学部がある位なので子供が相当減っていて授業料の値下げ合戦が凄い事になっているはずなので恐らく時給2千円とかになっている気がします。

地方の場合は既にこんな時給の所があるかもしれません。

時給が2千円で授業がいっぱいあればいいですが生徒がいなくてスカスカの授業になるはずなので「下手したら学生がめいいっぱいにバイトをした方が給料が高いんじゃないの?」っていう感じになっている気がします。

 

予備校講師の暇な1日

講師って授業だけして帰るから楽な印象があると思うのですがそうじゃないんです。

みんな掛け持ちで働いていて移動して授業をするから相当疲れる、、

朝授業をして次の所で働くのに1時間とかかけて移動してすぐ授業があればいいですが大体空き時間があったりで授業がスカスカになる時もよくあります。

朝の9時から夜の10時まで授業があるけど授業は2つだけの場合とか酷い場合もあります(私は体験したことがあります)

勤務時間が長い割に働いている時間が少ない場合があるので私は早く辞めたいとずっと思っていました。

 

予備校講師は社会不適合社があまりに多い

予備校講師は自分の事しか考えなかったり発言や行動が明らかに変な社会不適合社が多いです。

私は人の発言を割と黙って聞くし変な行動を取ってなかったのですが他の職業を本職にして予備校講師を副業にしてから自分が社会不適合社なのにはっきり気がつきました。

自分をある程度変えるのに約1年かかって大変でした。

学生の時から予備校業界に入ったから社会の事を何も知らずに社会人を10年やってしまいましたが自分が社会不適合社だと気がついて本当に良かったと思います。

こんな感じで予備校講師の仕事ってロクな仕事ではないとつくづく思いました。

講師をやっている時はこれに全く気がつかなかったのですが辞めてから色々と見えて二度としたくない仕事だと思いました。