高校数学の基礎力固めの参考書は黄色チャートだけで大丈夫

高校数学の基礎力固めの参考書は黄色チャートのみで絶対に大丈夫

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みなさんこんにちは、jonioです。

私が講師をしている時に黄色チャートに対してこんな発言を聞いたことがあります。

「うちの高校は中高一貫だからレベルが低い参考書(黄色チャート)は必要ないです」

「うちの高校は進学校なので黄色チャートじゃなくて青チャートを使っています」

「黄色チャートで受験に対応できるんですか?」

黄色チャートは使えない参考書みたいに言う人が多かったのですが大学受験の勉強をするベースの参考書としては最強です。

ひいきをしている訳ではないですが恐らくこれを越える参考書は今後現れないでしょう。

Twitterでもこんなツイートがありました。

基礎力固めで他の参考書を使っている人にこの記事を読んで黄色チャートのことを知って欲しいです。

黄色チャートを持っている人にもこの記事を読んでより使いこなせるようにして欲しいです。

ということで黄色チャートのよさと使い方を説明します。

それでは説明します。

 

黄色チャートは超有能な参考書

「受験にどれだけ対応できるか?」ですが基本的+ある程度の発展的な内容は黄色チャート1冊で全てカバーできます。

私は医学部受験予備校で働いていますが授業でこれを使うしそれで生徒は受かっています。 

もちろん医学部じゃない学部にも対応しています。

これ程問題の網羅力がある問題集はそうないです、とにかく基礎知識が詰まっています。

 

基礎力固めは黄色チャートと予備校の授業を受けるのはどっちがいい?

ある医学部受験予備校のテキストで黄色チャートを丸々コピーしている物もある程だったり予備校の授業に使われる位なので予備校も受験に適した教材とみなしています。

黄色チャートで勉強するか予備校の授業や映像授業を受けるのがどっちがいいかですが学力によります

偏差値が60を超えていたら予備校で授業を受けた方がいいです、理由はすぐあとで説明しています。

偏差値が50辺りなら無理して予備校の授業を受けるのではなく黄色チャートで勉強をした方がずーっといいです。

理由は集団授業や映像授業は偏差値を50位の人を伸ばす授業ができる人が凄く少なく発展的な内容を扱う人が多いからです。

 

受験に必要でない問題が入っていたり必要だけど入ってない問題がある

ただ黄色チャートには必要がない問題が多少あります。(大学受験には恐らく出題されないだろうという意味です)

それと発展内容や受験するにあたって解いておかないといけない問題は入ってなく学校の先生か塾や予備校の先生に聞かないといけないです。(これは青チャートも同じです)

でも基礎硬めと多少の発展をやるなら受験問題に対しての網羅性が凄いので知識を付ける参考書としては恐らく最強です。

 

偏差値70まで上げるのは絶対に無理

必要な問題が全て入っているわけではないのと問題量がめっちゃあるわけではないので演習する参考書には向いていません。

だから黄色チャートだけで偏差値を70まで上げるのは無理だと思います。

のちほど説明していますがFOCUS GOLDを併せて使うなら偏差値を70まで持っていけるかもしれません。

 

黄色チャートの不満な点

黄色チャートの内容で不満な点は解説と解答です。

解説は「このやり方でいいのかな?」、「こうした方が早く解けるのになぜそうしないんだろう」と思う時があります。

生徒は「問題集の解説は絶対に正しい」と思うので疑わないから危険です。 

先生側も生徒に言ったほうがいいと思うのですが。

解答は「その解答だと減点になるけど」、「その解答は間違っているんじゃ?」と思うことがあります。

それでも問題の豊富さは参考書の中で1位なのでお勧めです。

 

有名講師が作った参考書に勝てるか?

本屋の問題集のコーナーを見ると有名な先生が作った問題集が目立つ所にあります。

書店的に有名な人の参考書だと受験生は「あっ、あの先生が本を出している!じゃあ買おう」と思うからだと思いますが。

教える側からすれば「どこがいいんだろう?」と思う時があります。(良い参考書の場合もあります)

凄く有名な人が作った参考書だから良い参考書である保証はなく内容的に薄い印象です。

そういう人が網羅性が高い問題集を出せば凄いですが見たことがないのでやっぱり黄色チャートには勝てないです。

だから受験的な知識を増やしたいなら黄色チャートを使って勉強しましょう。

こんな感じの黄色チャートですが使い方も大事です。

ただ例題を解けばいい訳ではないので黄色チャートの使い方を説明します。

 

各分野で最低限必要な内容から勉強した方が効果的

それぞれの分野で例えば例題1から10まであったとして例題1から例題10までいっきに問題を解くのは黄色チャートの使い方としてよくないです。

その理由を説明をします。

例えば数学Iなら因数分解を勉強してその分野の問題を全部解いたとします。

問題の右上にコンパスがありコンパスの数が多いほど問題の難易度が上がります。

コンパス3位までならそんなに苦労なく問題が解けるかもしれません。(始めてその分野の問題を解く人には難しいと思います)

コンパス4、5になると難しいので問題を解くのに時間がかかりますよね。

時間をかけて問題を解き終わって次は二次関数を勉強して全部問題を解く。

これを繰り返すと一日中勉強する時間がある人はいいですが、そういう人はほとんどいません。

一つ一つの分野を終わらせるのに時間がかかり過ぎて全分野を終わらせるのに相当時間がかかった上に前に解いた問題の内容を忘れているかもしれないです。

これはよくないやり方です、勉強した内容を忘れているので。

生徒が勉強した内容を忘れない様にする為に考えて授業でも取り入れていますが

それぞれの分野で必要な問題のみを解いて解いてない問題で解く問題を少しずつ増やして黄色チャートを何周もして内容の定着をするといいです。

では私がお勧めする黄色チャートの使い方の具体的な手順を説明します。

 

黄色チャートの使い方の手順1

コンパス1の全分野の問題を解く→コンパス2の全分野の問題を解く→コンパス3の全分野の問題を解く

 

解答を読むときに問題のページの↓の2枚の画像の青色で囲んだ部分は見ないで解答の解き方だけ押さえる

自分の解き方がチャートの解き方と違っていたら学校や塾や予備校の先生に自分の解き方で正しいかの確認をする。

問題を見て解き方が分からなくて解答を見る時はいきなり全部を読むのではなくこうすればいいです。

例えば3行目まで読んで解き方を考えて分からなかったら5行目まで読んで考えて分からなかったら7行目まで読むみたいに解答をちょっとずつ読んでいきましょう。 (下の図の赤い線を参照)

 

黄色チャートの使い方の手順2

最初の分野に戻ってコンパス3までの問題で解き方を忘れてないか確認しつつ全分野のコンパス4の問題を解く。

その際手順1で見なかった青色で囲んだ部分見る

青で囲った部分が理解できなかったらひとまず飛ばしていいです。

 

黄色チャートの使い方の手順3

最初の分野に戻ってコンパス4までの問題で解き方を忘れてないか確認しつつ全分野のコンパス5の問題を解く。

手順2の時の青で囲った部分で理解できなかった所をまた見て理解できなかったら学校や塾や予備校の先生に聞く

 

黄色チャートの使い方の手順4

最初の分野に戻ってコンパス5までの問題で解き方を忘れてないか確認しつつ全分野の章末にあるEXERCISEの問題を解く。 

エクササイズの問題を解く際にそれぞれの分野の問題をいきなり全部解くと次の分野に進むのが遅くなるので非効率です。

1つの分野につき例えば5問解いて次の分野に進むのを繰り返して最初の分野に戻ってきたら1週目に解いてない問題を5問解くみたいにチャートを何周もしましょう。 

難易度がそれなりにある問題もあるので解答を見て全く分からなかったら飛ばしたほうがいいです。

こういうやり方だと忘れるのをなるべく防げるし1週目で全分野の問題を見るので受験に間に合わないという不安感は無くなると思います。

最初の1週目が知らない事がいっぱいあって時間がかかるはずですが3週目、4週目になるとそんなに時間がかからないはずです。

例題、EXERCISEの問題で解かなくてもいい問題がありますがチャートが改定されると問題の場所が変わったり無くなったりするのでどれかは書きません。

学校や塾の先生に聞くといいです。

黄色チャートをバッチリ使いこなして成績を上げて志望大学に受かって下さい。