私立医学部受験予備校の受からない生徒に対する事務の本音と建前

478 回閲覧されました
みなさんこんにちは、元予備校講師です。
9月以降になると偏差値40とかそれより低い状態で私立医学部受験の予備校に入校を考える人が増えます。
そんな人に対して予備校が何を考えて入校させようとするかを説明しようと思います。
全ての予備校に当てはまる訳ではないですが結構な数の予備校にあてはまります。
目次
浪人すれば受かるかもと言う
9月以降に偏差値40とかで入校を検討するって予備校側からすれば「今まで何を勉強していたんだろう?」と思い「合格できる訳ないでしょ」と考えます。
そんな事生徒に言うと生徒は他に行くので会社の利益を上げるために言葉巧みに入校したくなるように説明します。
大体のパターンが「推薦入試なら受かるかも」か「特化授業」です。
推薦入試なら受かるかも
全ての大学じゃないですが推薦入試の場合問題の難易度が下がる傾向にあります。
だからそれで受かるのを期待する現役性がいーっぱいいます。
だから生徒は「もしかしたら受かるかも」と思って推薦入試だけ必死になって勉強しますが絶対に受かりません。
そう言い切れる理由ですが私立医学部の講師を10年やった私の生徒で受かった人は1人もいないからです。
生徒が必死に勉強して私が合格のために色々サポートしても絶対受からないから受からないんでしょう。
志望大学に特化した授業
私立医学部は大学によって癖が違いすぎるので志望大学に応じて特化した授業をしないといけなく予備校は「大学に特化した授業を受ければ受かるかもしれない」と言います。
数学に関しては(多分今も)久留米大学・川崎医科大学の問題が解きやすいから予備校は必ずと言っていい位その大学を勧めます。
問題は解きやすいですが広く浅い知識が必要になり偏差値が40程度では広くて浅い知識を9月から受験までに完璧にできるようにするのは無理です。
はっきり言って浪人確定
偏差値40位で受かる人は見た事がありません。
だから結局浪人になるんです、もう確定なんです。
そもそも4月から必死で勉強してやっとの思いで受かる人がいるのに9月から入校して全く勉強してない状態の人が受かるほど甘い世界じゃないですよ。
じゃあどうするか
なぜか分からないですが生徒は独学で勉強すると不安になるので私は塾を勧めてます。
「何で今まで勉強しなかったんですか?」とは思いますが。
私の持論ですが浪人は確定と考えて現役の間はフランチャイズで教科書の問題が完璧に解けるように基礎力をひたすら身につけた方が絶対にいいです。
費用が圧倒的に安くなります。
「フランチャイズだと大学生が授業するけどそんな所で大丈夫ですか?」と聞く人がいますが大丈夫です。
偏差値が40位の場合は講師側からしたらどこで授業を受けたとしても学べる内容は同じだからです。
医学部に関する情報量は絶対に予備校が上ですがそれを今知った所で結果は変わらないですから。
私が予備校から言われていた事
私が講師をしていた時に9月から入校して偏差値が40位の生徒の場合は予備校から「この生徒は浪人確定だから表向きは対策授業をして来年もうちに残りたくなるような授業をしてください」と言われました。
私は「生徒をお金としか見てない」と思って幻滅しました。
予備校が考えているのは結局はお金なんだと思いました。
受からない生徒は予備校の収入源
予備校は運営しないといけないから収入を必要とします。
だから偏差値が低すぎて受からない生徒が入ってくると実はめちゃくちゃ喜びます。
「入ってくれないかな?ウチで浪人を長くしてくれないかな?」って考えます。
嘘の合格実績を見せて入校させようとする所もあるので注意してください。
実績が本当でも実は模試だけ・面接対策を受けただけの人の合格で合格者が多くなっている場合がよくあるので実績をそのまま信用しない方がいいです。