代ゼミで人気講師の伊達日角先生(故)は最強だった
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みなさんこんにちは、元予備校講師です。
私は医学部受験予備校で授業をしていますが「この人の授業を受けると受験に失敗する可能性が上がる」っていう講師が結構います。
他の先生からすれば私もそう見えているかもしれませんが。
ごく少数ですが「この人の授業を受ければ受かる可能性が上がるかも」って思う講師もいます。
私が受験生の時は分からなかったのですが教える側になって「あの授業が予備校講師の理想の姿」と思う人がいたのでその人の説明をします。
目次
代ゼミの日本史の伊達日角(だてかずみ)先生
2015年位に癌で亡くなったのですが代ゼミの伊達日角先生の授業は私の理想の姿です。
画像は探したのですが鮮明なのはありませんでした。
私が受験生の時の代ゼミは今の東進みたいでパフォーマンスが強く無駄が多い授業の先生が多い印象でした。(今はそうではないかもしれません)
でも伊達先生は代ゼミの中でも地味な方なのに人気がありました。
生徒が志望校に受かる為の授業をする
伊達先生の授業のやり方は授業を受けた生徒が受験に受かる為に必要な内容しか扱わなく雑談はほとんどないです。
私はセンター日本史を受けたのですが伊達先生は1回目の授業でこういう感じで言いました。
「センター日本史の正誤判定問題は内容は合ってるけど時代が違うから間違っている時がある、だから内容と時代をちゃんと抑えましょう。」
「センター日本史の問題は山川出版の詳説日本史から出題されます。」
「理由は詳説日本史のそれぞれの分野を書いている人はその分野の第一人者だからです。」
「だから詳説日本史の内容を覚えないといけないけど内容が難しいので自分で読むのが無理です。」
「だから詳説日本史を自分で読む事ができるように私の授業では詳説日本史を自分で読む事ができる軸を作ります。」
といった感じで授業が始まり年間通して全部が必要な内容しか授業で言ってません。
早口でテンション高く喋りまくるので私は録音していましたが。
授業で雑談が多い先生の授業は受ける価値がない
伊達先生は生徒にどんな授業をすれば入試の得点が上がるかを考えています。
これって凄く大事な事です。
生徒は大学に入る為に塾や予備校にお金を払ってわざわざ授業を受けに来ています。
だから雑談が面白いだけの先生とかいますが必要ないです。
雑談がないと勉強できない生徒はそもそも受験に向いてなく行きたい大学に入れないです。
生徒が受かるための授業内容をしない人もいる
予備校講師の中には生徒の成績が上がる為に必要な内容とか一切考えずに自分が扱いたい内容だけ扱う人もいます。
数学Ⅲの極限だけを3ヶ月授業する頭がおかしい予備校講師も以前いました。
こういう予備校講師は時々見ますが同じ内容を3ヶ月扱う人って絶対に生徒の合格を考えていません。
同じ分野をずっと扱うと他の分野が扱えなくなり受験に間に合わなくなる可能性が出てきますから。
ちょっと考えれば分かるはずなのに考えていないからそんなことをするのでしょう。
ちなみに伊達先生のセンター日本史の授業を受けて点数が30点位から90点になりました。
もちろん勉強は頑張りましたが。
自分の授業のやり方の原型になった
私は数学の講師で伊達先生の授業が理想の形なのですがこういう授業をしています。
受験に出題されている頻度が高い分野の基本の問題から扱う。
問題の解き方を説明する時にただ解き方を言うだけではなく「どういう時にその解き方をするか」を知っている時は説明する。
「どういう時」を説明する予備校講師は本当に少ないです。
生徒から「それを言ってくれるから助かります」と言われるので間違ってないやり方のはずです。
説明した内容の演習ができるように宿題は入試の問題が入ったパソコンのソフトを使ってプリントを作って生徒に渡す。
演習しないと成績が伸びないので。
私立医学部を受験する人に対して入試の問題の解き方を説明して大学によって癖がある場合はそれも説明する。
このやり方で予備校講師の仕事を始めて8年近く経ちますが自分の生徒で合格者が0人の年はないです。
合格者が0人の先生が多いので私のやり方は恐らく間違ってないでしょう。
こんな感じで受験を意識した授業を言う先生の授業を受ければ成績が絶対に伸びるとは断言できませんが間違いないです。
生徒の事を一切考えない授業をする予備校講師も結構いますので気を付けましょう。
「この先生の授業を受けて大丈夫?」と思ったら迷わず代えて大丈夫です。