私立医学部受験で10浪して大学に入るのを諦めた生徒の話

私立医学部受験で10浪して大学に入るのを諦めた生徒の話

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みなさんこんにちは、元予備校講師です。

今回解説する生徒は中高一貫に入ったけど高校で辞めて他の高校に入り直して大学に入ったけど行くのが面倒になって途中で辞めて予備校で浪人したけど途中で行かなくなって「これが最後だ」と親から言われて途中で予備校に来なくなったバカ受験生の話です。

賢さですが私が受け持った生徒で過去最高でした。

はっきり言って頭がいいの一言で天才タイプです、退学した大学は慶應大学ですから。

これだけ賢いのにグダグダの人生を送った原因は親が甘やかしたからです、親の存在って本当に重要だと思いました。

それでは解説します。

 

第一印象はタバコ臭っ

普通予備校の生徒は4月からですがその生徒は6月前位に入ってきました。

私の経験上こういう生徒は大体人間性に何かしらの問題がある生徒です。

授業の依頼が予備校からあって事務からの生徒情報が「高校を中退して他の学校に入り直して大学に入ったけど退学して他の予備校に行ったけど辞めてここに来た」だったので「この生徒は絶対にヤバい奴だ」と思いましたが予感的中でした。

初回の授業で生徒に「はじめまして」と言って生徒の顔を見たのですが言い方が悪いけど顔の半分位がヒゲで隠れていて浮浪者みたいで↓を酷くした感じの人でした。

浪人生でマスクをずっとしている人は自分に自信がなくて自分を隠す人だからよくないっていうのを他の先生から聞いていたのですが自分のヒゲで顔を隠している感じでした。

とにかくタバコ臭いから生徒に失礼だけどあまり顔を見ないで話すようにしました。

 

頭はめっちゃいい

話に聞いていたけど頭はとにかく良くて自分でどんどん勉強している状態と生徒から言われました。

毎回の授業で頭の良さにビックリしました、授業のノートを取る時も工夫していました。

 

大学を辞めた理由がバカ

ある授業で「大学を何で辞めたんだろう」と思って聞いたら「東京の人が集まる所に住んだら騒がしいじゃないですか。だから離れた所に住んだら今度は通うのが面倒なんですよ〜」と言われたのですが「家から大学までの距離があるだけで大学に行くのを辞めて退学するって何のために大学に入ったんだろう?」と思いました。

最初の高校を辞めた理由が「学校の授業がキツかったから」は理解できましたが次の高校はギリギリの単位で卒業したらしく「学校に行くのが面倒だった」と言ってたので最初に辞めた高校の理由が本当にキツかったのかが分かりません。

また他の予備校を辞めたのは他の件だったので遊びすぎて親から「帰ってこい」と言われたかららしいのですがメチャクチャな人生を送っている印象でした。

10浪目は28歳なのに人生を何も考えていない、、

私立医学部を受験をする生徒にこんな人が時々いますが30を超えて働いてなくて家でダラダラしたり遊んでいると社会的に相手にされなくなるのですが可哀想だと思いました。

生徒がこうなった原因は恐らく母親です。

母親が甘くて子供がダメ人間になりそうになった時に突き放さないで甘くしたから子供が何かあっても親が守ってくれるから大丈夫と思うんです。

 

予備校に来なくなる頻度が高くなる

1学期は休みがなかったけど夏期講習になって当日に休んだり音信不通で予備校に来ない日がで出しました。

「これは近い将来来なくなるな〜」と思っていましたが2学期が始まって10月位になったある日に「子供が精神的な病気になったからしばらく休みます」と連絡がありました。

予備校の事務は単純にサボってるのは分かっていたので「そんなに甘くしても大学には受かりませんよ」と言っても親は休ませました。

そして冬季講習の時期になって予備校に一度も来ないまま辞めました。

現在どうしているかはわからないですがこれだけの賢さがあったらちゃんと勉強すれば現役で国立大学にも入れたはずです。

でも母親が甘やかしすぎた為に踏ん張らないといけない場面で耐えることができなくて逃げる性格になりました。

この感じだと仕事をしても嫌なことがあったらすぐに辞めるはずなので社会に適合するのは無理でしょう。

親が厳しいと親の元にいる間は嫌なことがいっぱいありますが社会に出てから辛い時に耐えることができる人間になるかもしれないので親がある程度厳しくするのは必要だと思いました。