完全版。帝京大学医学部の数学の対策方法

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みなさんこんにちは、元予備校講師です。
医学部受験予備校に行ってなかったら表向きの情報しかネットにはないので対策のしようがないですよね。
医学部受験予備校に行ってても自分から聞かないと情報を教えてくれない先生もいて私が教える事もあります。
情報は少しでも多い方がいいので帝京大学の対策方法の説明をします。
この記事を見ることで医学部受験予備校に行かなくてよく他のサイトで帝京大学の対策を調べなくてもいいように私なりに細かく内容を書きます。
私は講師を辞めましたが講師をしていた時に授業で生徒に伝えている情報を全て説明します。
2016年以前は問題形式が違うので2017年〜2019年の問題を見て対策方法を説明しています。
目次
帝京大学の問題構成
- 満点:100点
- 大問数:4題
- 試験時間: 国語、数学、物理、化学、生物から2科目で120分で英語が60分
- 解答方法:答えだけを書く
- 大問の中の問題数:変動
- 出題範囲:ⅠAⅡB
問題の特徴
2016年までは大問1が必ず解答で大問2~大問6から3題を選んで解答する問題形式だったのですが2017年から大問が4題で全部解答になりました。
2016年までは大問ごとに分野が違って選択問題は自分が好きな分野の大問を解くことができました。
2017年からの問題は全部の大問が小問集合になっていてそれぞれの大問で色々な分野が入っているので全分野まんべんなく解けないといけなくなりました。
数学は今のところ難易度が大幅に下がっています。
恐らく日本の私立医大で1番解きやすいのではないでしょうか。
現役生が解きやすい問題になっているので恐らく大学側は現役生が欲しいのだと思います。
どこかの問題集から適当に問題を集めて出題している印象です。
ただ問題量が多いのでを解く練習をしていかないと時間内に全部を解くのは無理です。
生徒に過去問を解かせると試験時間60分で大問2題しか解けていませんでした。
試験を最大3日受けるの事ができ3日の内1日が問題が簡単なので帝京大学を受験するなら3日受けた方が合格の可能性が上がります。
複数日受験するとそれぞれの科目で点数が1番高い日程を使われるみたいです。
なぜこう思うのかというとこういう噂があるのと以前私の生徒で試験前は成績的に絶対に受からないはずなのにあっさり正規合格したからです。
帝京大学だけ国語で受験できますが受かるのはほぼ満点を取れる人と聞いたことがあるので国語で受験するのは止めた方がいいです。
2019年の問題の難易度の分析
3日の内難易度が簡単ではない日を使って説明します。
大問1
(1)図形と方程式と積分で面積を求める問題が出題されていますが標準的です。
積分で面積を求める際に解答は↓となっています。
説明としてはいいですが自分で解くときはいきなり2行目を書いて解かないといけません。
記述の他の大学を受ける場合でもです。
解答時間の短縮のためです。
(2)図形と方程式が出題されています。
円と直線の関係ですが簡単です。
大問2
(1)三角関数が出題されていますが簡単です。
(2)ベクトルの内積に変えて解く問題が出題されています。
解き方を思いつかないといけないのですが思いつかなかったら捨てていいです。
(3)三角関数が出題されていますが標準的です。
(4)複素数平面が出題されていますが簡単です。
大問3
(1)指数関数と二次関数が混ざった問題(2)は対数が出題されていますが簡単です。
(3)数と式の問題が出題されていますが標準的です。
大問4
(1)は数列(2)はデータの分析が出題されていますが簡単です。
(3)部分集合の要素の和が出題されていますが計算が面倒なので飛ばしていいです。
総評価
標準的で解きやすいと思います。
埼玉医科大学の難易度の感じですが計算が多いので計算力を付けないといけないです。
数学は75%位できれば大丈夫だと思います。
難しいと感じた問題は捨てて大丈夫でした。
必要な得点率
合格最低点は以下の通りです。
- 2019年:70%
- 2018年:72.3%
- 2017年:71%
数学が失敗したら合否に影響が出るはずというか恐らく落ちます。
浪人に寛容か?
一般的に寛容ではないと思います。
2019年の入学者の現役浪人の比率は大学が非公開にしているので分からないですが浪人すればするほど合格最低点が上がると噂があります。
今後浪人は合格最低点がもっと上がる気がします。
だから多浪の人ほど3日受けた方が合格のチャンスが増えます。
点数が良かった日程を合否の判定に使われるはずなので。
私は多浪人の人には必ず3日受けるのを勧めます。
どの順番に問題を解くかと時間配分
塾や予備校に行ってない高校生や集団授業を受けている浪人生は問題を解く時に最初から解いてないでしょうか?
もししてたらよくないやり方です。
理由は私立医学部の場合は入試の問題でよく知られている解き方だけど試験時間的に解かない方がよかったりやたら複雑な問題は捨てないと試験時間内に合格点を取れなくなるからです。
最初から捨てる問題の時もあります。
最初から解いていきなり捨てる問題だったら解くのが大変だったり解けなくて凄く焦るはずです、、
その状態で問題を解けても解けなくてももやもやした状態で次の問題を解いて冷静な状態で解けるでしょうか?
恐らく無理でしょう。
だから問題を解くときは
自分にとって解きやすいかもと思う問題から解くといいです。
そうすると気持ちが落ち着いて問題を解くことができて試験時間が終わり合格点を取ることができることができるかもしれません。
私が最初に解かない方がいいと思う分野は整数問題、図形問題、確率、場合の数、データの分析などの思いつかないと解けない分野です。
理由は試験の開始直後は緊張しているので思いつかないかもしれないからです。
帝京大学は全部小問集合なので大問のどれから解いてもいいです。
ちなみに見直しの時間はないです。
大学の過去問を使って問題の解き方の練習をしないといけない
捨てる問題を見極める練習や計算用紙の使い方の練習は過去問を使ってすれば実戦形式なので効果的です。
捨てる問題を見極めるのはどの大学も共通です。
以下の大学の過去問を使って練習するのをお勧めします。
問題が変に難しすぎる大学は省きます。
帝京大学はマークシートなので記述の大学は含みません。
- 川崎医科大学(2016年以前は難しすぎるので解かなくていい)
- 久留米大学(2014年は解答不能問題があるので解かなくていい、2014年以前は難易度が高すぎる問題もあるため解かない方がいい)
- 埼玉医科大学
- 帝京大学
です。
過去問を解く時は必ず解答時間内に解き計算用紙に計算をしましょう。
練習している時に合格最低点の%を取れなくても本番では自分に合った問題が出題されて合格最低点を超える人もいますので諦めずに勉強しましょう。