完全版。産業医科大学医学部の数学の対策方法

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みなさんこんにちは、元大学受験の予備校講師です。
医学部受験予備校に行ってなかったら表向きの情報しかネットにはないので対策のしようがないですよね。
行ってても自分から聞かないと情報を教えてくれない先生もいて私が教える事もあります。
情報は少しでも多い方がいいので産業医科大学の私なりの対策方法の説明をします。
私は予備校講師を辞めましたが講師をしていた時に授業で生徒に伝えていた内容を解説します。
この記事を見ることで医学部受験予備校に行かなくてよく他のサイトで産業医科大学の対策を調べなくてもいいように私なりに細かく内容を書きます。
2015年〜2019年の問題を見て対策方法を説明しています。
目次
産業医科大学の問題構成
- 満点:1次試験が60点で2次試験が200点
- 大問数:3題
- 試験時間:100分
- 解答方法:記述
- 大問の中の問題数:変動
問題の特徴
1次試験でセンター試験を受けないといけないので国立志望の人向けの大学です。
難易度が標準〜難しいです。
解き方が決まっているパターン問題もありますが基本的に考えて解く問題です。
数学Ⅲの定積分がよく出題されている印象です。
関係ない分野から式を持ってきてそれを使うと問題が解ける問題が出題される時があります。
例えば2019 産業医化大学 大問1(5)です。
黄色チャートならコンパス5、FOCUS GOLDなら星5まで解けないといけない思います。
2019年の問題の難易度の分析
大問1
(1)図形と方程式:簡単
(2)数列:簡単だけど解くのに時間がかかる
(3)複素数平面:簡単
(4)三角比:簡単
(5)複素数平面から解く問題:気がつかないと解けないので捨ててもいい
(6)整数問題:簡単
(7)極限計算:簡単
大問2
(1)数学Ⅲのアンブレラ分割で体積を求める問題:難しいかつ時間がかかるので捨てていい
(2)方程式の解の個数を求める問題:簡単
(3)定積分:簡単だけど解くのに時間がかかる
(4)定積分:簡単
(5)定積分:簡単だけど解くのに時間がかかる
(6)ベクトル:簡単だけど解くのに時間がかかる
(7)図形引く線の本数を増やすと領域が増えていき領域の個数を数える問題:標準的ですが解くのに時間がかかる
黄色チャートに類題があります。
大問3
問題文から式を作って解かないといけない問題が出題されています。
解き方を思いつかないといけないので難しいです。
受験までにいろんな問題を解いて思考力を付けていないと解くことができません。
どれだけ演習しないといけないかについては以前記事を投稿していますのでそれをご覧ください。
総評価
大問3が難しいです。
試験時間が100分ですが計算が多いです。
ミスできないので計算力を付けないといけないですが計算力を付ける演習については演習用の問題集の説明を以前しています。
数学は最低65%位は必要だと思います。
必要な得点率
全科目合計の合格最低点は↓です。
- 2019年:57%
- 2018年:59%
- 2017年:57%
- 2016年:64%
- 2015年:64%
浪人に寛容か?
寛容な方だと思います。
2019年の総合格者の現浪比は↓です。
- 現役:21.4%
- 一浪:38.1%
- 二浪:22.2%
- 三浪:18.3%
どの順番に問題を解くかと時間配分
塾や予備校に行ってない高校生や集団授業を受けている浪人生は問題を解く時に最初から解いてないでしょうか?
もししてたらよくないやり方です。
理由は私立医学部の場合は入試の問題でよく知られている解き方だけど試験時間的に解かない方がよかったりやたら複雑な問題は捨てないと試験時間内に合格点を取れなくなるからです。
最初から捨てる問題の時もあります。
最初から解いていきなり捨てる問題だったら解くのが大変だったり解けなくて凄く焦るはずです、、
その状態で問題を解けても解けなくてももやもやした状態で次の問題を解いて冷静な状態で解けるでしょうか?
恐らく無理でしょう、、
だから問題を解くときは↓としましょう。
自分にとって解きやすいかもと思う問題から解くといいです。
そうすると気持ちが落ち着いて問題を解くことができて試験時間が終わり合格点を取ることができることができるかもしれません。
私が最初に解かない方がいいと思う分野は整数問題、図形問題、確率、場合の数、データの分析などの思いつかないと解けない分野です。
理由は試験の開始直後は緊張しているので思いつかないかもしれないからです。
大問の最後の問は一旦解かずに次の大問に移りましょう。
大問の最後の問より次の大問の(1)が簡単だからです。
時間配分ですが大問で難易度差があり傾向が掴めないので解けると思った問題をどんどん解いていき分からない問題を後回しにするでいいと思います。
ちなみに見直しの時間はないです。
解答の書き方
採点者はきっちり解答を見ると時間がかかるので細かい式変形は見ていないと思いますのである程度省いた解答をして大丈夫です。
具体的にはこんな感じで書けばいいです。
この問題の解答は下の図です。
赤の( )の所は省略していいです。
こうやって解答もなるべく簡潔に書き計算は計算用紙に書く練習をしましょう。
大学の過去問を使って問題の解き方の練習をしないといけない
捨てる問題を見極める練習や計算用紙の使い方の練習は過去問を使ってすれば実戦形式なので効果的です。
以下の大学の過去問を使って練習するのをお勧めします。
捨てる問題を選ぶ練習をしないと試験時間が足りなくなるかもしれないので必ずしましょう。
産業医科大学は記述もあるので記述の大学も含みます、対策の記事のリンクもありますのでよかったらご覧ください。
- 藤田医科大学(2016年〜2019年が対応している)
- 杏林大学
- 愛知医科大学(2016年以前が対応している)
- 岩手医科大学
- 東京医科大学
です。
過去問を解く時は必ず解答時間内に解き計算用紙に計算をしましょう。
練習している時に合格最低点の%を取れなくても本番では自分に合った問題が出題されて合格最低点を超える人もいますので諦めずに勉強しましょう。