完全版。埼玉医科大学医学部の数学の対策方法を解説

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みなさんこんにちは、元予備校講師です。
医学部受験予備校に行ってなかったら表向きの情報しかネットにはないので対策のしようがないですよね。
医学部受験予備校に行ってても情報を教えてくれない先生もいますが。
情報は少しでも多い方がいいので埼玉医科大学の対策方法の私なりの説明をします。
私は講師を辞めましたが講師をしていた時に生徒に伝えていた対策方法を解説します。
この記事を見ることで医学部受験予備校に行かなくてよく他のサイトで埼玉医科大学の対策を調べなくてもいいように私なりに細かく内容を書きます。
2014年〜2019年の問題を見て対策方法を説明していますが前期の試験について書いています。
目次
埼玉医科大学の問題構成
- 満点: 100点
- 大問数:4題
- 試験時間:60分
- 解答方法:マークシート
- 大問の中の問題数:変動
問題の特徴
難易度は割と標準的なので変に難しい問題は出さないはずでもし出たら捨てて大丈夫です。
計算量が多すぎるので60分で全部解くのは無理かもしれません。
早く解く方法を知らないといけない
問題によっては早く解く方法もあってそれを知らないと圧倒的に時間が足りなくなります。
出題分野
よく出ている分野が数学ⅡとⅢの微分、ⅡとⅢの面積や体積を求める問題、平面ベクトルです。
絶対出ている分野が確率で大問4です。
解答の探し方に癖がある
解答方法がマークシートなのですが自分ですが解いた答えが解答欄に見つからなかったら自分の答えを式変形して解答覧にないか探さないといけないです。
だから答えを部分的に埋めないといけない時に式の形が違ったら自分の答えを式変形して解答の形にしないといけません。
だから自分の答えが解答欄に見つからなかったり式の形が違っても焦るのではなく式変形しましょう。
2019年の問題の難易度の分析
大問1
小問集合です。
問1 対数の桁数を求める問題です。
log(対数)とは何かを分かっていれば簡単です。
問2 面積の比率を求める問題です。
メネラウスの定理の使い方が分かっていれば簡単です。
問3 数学Ⅱの微分して最大値を求める問題です。
簡単です。
最大値を取るxをいきなりf(x)に代入して計算すると計算はできますが計算が面倒になり時間がかかります。
大問2
簡単です。
数学Ⅱの面積を求めるのがメインで面積を求める際に偶関数、奇関数の性質を使えば計算が少し楽になります。
黄色チャートに類題があります。
大問3
複素数平面が出題されています。
等式があって両辺の実物、虚部が等しいは時々見ます。
大問4
確率が出題されています。
簡単ですが試験時間が60分なので途中で試験時間が終わる人がほとんどだと思います。
総評価
簡単ですが計算が多いので計算力を付けないといけないです。
数学は75%は取れないと落ちると思います、、
全科目の合格最低点が57.2%なので難しい問題が他の科目で出ているはずです。
今年は難しかった科目を数学でカバーしないといけなかったと思います。
必要な得点率
全科目合計の合格最低点は↓の通りです。
- 2019年:57.2%
- 2018年:61%
- 2017年:60%
- 2016年:61%
- 2015年:63%
- 2014年:63%
今年の数学の問題は簡単なのに合格最低点が低いので他の科目の難易度がかなり上がっているはずですので数学でカバーしないといけなかったかもしれないです。
浪人に寛容か?
寛容とは言えないと思います。
2019年の正規合格者の比率は
現役が23.1%、一浪が41.5%、二浪が17.7%、三浪が17.7%で二浪からの比率がガタッと下がってますよね、、
二浪、三浪で受かっている人は現役だったらもっと上のランクの大学に受かる人か国立志望だった人だと思います。
次はどの順番に問題を解くかです。
どの順番に問題を解くかと時間配分
普段集団授業を受けている人は注意しないといけない
塾や予備校に行ってない高校生や集団授業を受けている浪人生は問題を解く時に最初から解いてないでしょうか?
もししてたらよくないやり方です。
理由は私立医学部の場合は入試の問題でよく知られている解き方だけど試験時間的に解かない方がよかったりやたら複雑な問題は捨てないと試験時間内に合格点を取れなくなるからです。
こういう解き方をする
最初から捨てる問題の時もあります。
最初から解いていきなり捨てる問題だったら解くのが大変だったり解けなくて凄く焦るはずです。
その状態で問題を解けても解けなくてももやもやした状態で次の問題を解いて冷静な状態で解けるでしょうか?
恐らく無理でしょう、、
だから問題を解くときは
そうすると気持ちが落ち着いて問題を解くことができて試験時間が終わり合格点を取ることができることができるかもしれません。
最初から解かない方がいい分野
私が最初に解かない方がいいと思う分野は整数問題、図形問題、確率、場合の数、データの分析などの思いつかないと解けない分野です。
理由は試験の開始直後は緊張しているので思いつかないかもしれないからです。
大問の問題をどれだけ解くかですが例えば(1)〜(4)まであったら(4)はひとまず解かず別の大問の(1)を解きましょう。
理由は(1)の方が(4)より簡単で得点率を上げるためです。
ちなみに見直しの時間はないです。
大学の過去問を使って問題の解き方の練習をしないといけない
捨てる問題を見極める練習を絶対にしないといけない
捨てる問題を見極める練習や計算用紙の使い方の練習は過去問を使ってすれば実戦形式なので効果的です。
捨てる問題を見極めるのはどの大学も共通で解答を省くのは記述の大学で有効です。
捨てる問題を探す練習は必ずしましょう。
解く必要がないのに無理して解くと他の問題が解けなくなりその結果試験時間が足りなくなって不合格になる可能性があります。
この大学がおすすめ
以下の大学の過去問を使って練習するのをお勧めします。
問題が変に難しすぎる大学は省きます。
埼玉医科大学はマークシートなのですが記述が出題される大学は福岡大学のみ含みます(大問1、2が答えだけで練習に向いているため)
- 福岡大学(2019年は難しすぎるので2018年以前がいい)
- 川崎医科大学(2016年以前は問題が難しすぎるので解かなくていい)
- 久留米大学(2014年は解答不能問題があるので解かなくていい、2014年以前は難易度が高すぎる問題もあるため解かない方がいい)
- 埼玉医科大学
過去問を解く時は必ず解答時間内に解き計算用紙に計算をしましょう。
練習している時に合格最低点の%を取れなくても本番では自分に合った問題が出題されて合格最低点を超える人もいますので諦めずに勉強しましょう。