完全版。藤田医科大学医学部の数学の対策方法を解説

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みなさんこんにちは、元予備校講師です。

医学部受験予備校に行ってなかったら表向きの情報しかネットにはないので対策のしようがないですよね。

医学部受験予備校に行ってても自分から聞かないと情報を教えてくれない先生もいて私が教える事もあります。

情報は少しでも多い方がいいので藤田医科大学の私なりの対策方法の説明をします。

この記事を見ることで医学部受験予備校に行かなくてよく他のサイトで藤田医科大学の対策を調べなくてもいいように私なりに細かく内容を書きます。

私は講師を辞めましたが講師をしていた時に授業で生徒に伝えていた対策方法を解説します。

2015年以前は問題傾向が違うので2016年〜2019年の問題を見て対策方法を説明しています。

前期の試験について書いています。

 

藤田医科大学の問題構成

  • 満点: 200点
  • 大問数: 3題
  • 試験時間:2016年が80分で2017年から100分
  • 解答方法:答えを書く問題と記述
  • 大問の中の問題数:変動

 

問題の特徴

2015年以前も計算力がかなり必要だったのですがそれは変わっていません。

大問1は解き方を知らないと解けないのにほぼ出題されない問題が出題される時があります。

そういう問題は解けなくても大丈夫です。

計算に時間がかかるのである程度捨てないと大問2、3を解く時間がなくなります。

大問2、3がとにかく難しいです。
黄色チャートはコンパス5とエクササイズ、Focus Goldは星5まで解けないと対応できないと思います。

 

2019年の問題の難易度の分析

大問1

(1)データの分析の中央値が出題されていますが簡単です。

(2)整数問題の数の中に10が何個かあるかを調べる問題が出題されていますが簡単です。

(3)相加平均、相乗平均の関係の問題が出題されていますが簡単です。

(4)辺の比率を求めて面積比を調べる問題が出題されていますが簡単です。

(5)確率が出題されていますが簡単です。

(6)数学Ⅱの微分の「共通接線がある」時の問題が出題されていますが簡単です。

(7)三角関数の問題が出題されていますが簡単です。

(8)ベクトルの点の位置を調べて面積比を求める問題が出題されていますが簡単です。

(9)数学IIIのただ微分するだけの問題が出題されていますが簡単です。

(10)複素数平面の「点がどういう図を描くか」を聞いている問題が出題されていますが簡単です。

 

大問2

通過領域が出題されています。

一度解いた事があれば難しくないですが初見では恐らく解けません。

東北医科薬科大学で類題が出題されています。

 

大問3

数学的帰納法が出題されています。

難易度は凄く難しいということはないと思います。

 

総評価

2019年は2018年度までよりも難易度が低いと思います。
簡単という意味ではないです。

計算が多いので計算力を付けないといけないですが。

数学は60%位できれば大丈夫だと思います。

 

必要な得点率

全科目合計の合格最低点は↓です。

  • 2019年:52%
  • 2018年:53%
  • 2017年:56%
  • 2016年:54%

この合格最低点を見る限り合格する人の学力層と問題の難易度が一致していないんだと思います。

 

浪人に寛容か?

寛容だと思います。

2019年の入学者の現浪比は↓です。

  • 現役:27.5%
  • 一浪:33.3%
  • 二浪:20%
  • 三浪:19.2%

 

どの順番に問題を解くかと時間配分

塾や予備校に行ってない高校生や集団授業を受けている浪人生は問題を解く時に最初から解いてないでしょうか?

もししてたらよくないやり方です。

理由は私立医学部の場合は入試の問題でよく知られている解き方だけど試験時間的に解かない方がよかったりやたら複雑な問題は捨てないと試験時間内に合格点を取れなくなるからです。

最初から捨てる問題の時もあります。

最初から解いていきなり捨てる問題だったら解くのが大変だったり解けなくて凄く焦るはずです、、

その状態で問題を解けても解けなくてももやもやした状態で次の問題を解いて冷静な状態で解けるでしょうか?

恐らく無理でしょう、、

だから問題を解くときは↓としましょう。

自分にとって解きやすいかもと思う問題から解くといいです。 

そうすると気持ちが落ち着いて問題を解くことができて試験時間が終わり合格点を取ることができることができるかもしれません。

私が最初に解かない方がいいと思う分野は整数問題、図形問題、確率、場合の数、データの分析などの思いつかないと解けない分野です。 

理由は試験の開始直後は緊張しているので思いつかないかもしれないからです。

大問の最後の問は一旦解かずに次の大問に移りましょう。

大問の最後の問より次の大問の(1)が簡単だからです。

時間配分は大問1が40分、大問2、3が30分ずつだと思います。 

ちなみに見直しの時間はないです。

 

解答の書き方

採点者はきっちり解答を見ると時間がかかるので細かい式変形は見ていないと思いますのである程度省いた解答をして大丈夫です。

具体的にはこんな感じで書けばいいです。

この問題の解答は下の図ですが

赤の( )の所は省略していいです。

こうやって解答もなるべく簡潔に書き計算は計算用紙に書く練習をしましょう。

 

大学の過去問を使って問題の解き方の練習をしないといけない

捨てる問題を見極める練習や計算用紙の使い方の練習は過去問を使ってすれば実戦形式なので効果的です。

問題を捨てる練習をしないと本来捨てないといけない問題を無理して解こうとして試験時間が足りなくなるかもしれません。

必ず捨てる問題を見極める練習をしましょう。

以下の大学の過去問を使って練習するのをお勧めします。

問題が変に難しすぎる大学は省きます。

藤田医科大学は記述もあるので記述の大学も含みます、対策の記事のリンクもありますのでよかったらご覧ください。

  • 愛知医科大学
  • 川崎医科大学
  • 岩手医科大学
  • 東海大学
  • 藤田医科大学
  • 大阪医科大学

です。

過去問を解く時は必ず解答時間内に解き計算用紙に計算をしましょう。

練習している時に合格最低点の%を取れなくても本番では自分に合った問題が出題されて合格最低点を超える人もいますので諦めずに勉強しましょう。